老年

芥川 竜之介

ろうねん

分類番号:NDC 913(小説・物語)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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老いの静寂が心の奥を照らす
芥川龍之介の筆が紡ぐ鋭く静かな覚悟

老いの静寂と記憶の裂け目を鋭くえぐる短編。芥川龍之介が描く孤独と儚さが読者の胸に静かな問いを沈め、現代にも通じる人間の薄闇を照らす。読み終えたときに残る余韻が、老いと生の境界を改めて見つめさせる。

レビュー

芥川竜之介の『老年』は、わずか数頁なのに老いの不安と記憶の揺らぎを濃密に描く名作だ。冷静な語り口が逆に心の熱を引き出し、日常の断片が静かに積み重なる。読み進むほど自分の老いにも向き合いたくなる、短編の哲学が光る作品だ。作者の筆致は強さと優しさを同居させ、結末は決して安易な慰めではない。若い読者にもクラシックの深さを教えてくれる一冊だ。 (34歳 みつば)

この『老年』は、年を重ねた主人公の孤独を笑いとともに描く珍しい短編だ。ときに皮肉、ときに諦観、でも結局は同居人のように私たちを問いかける。短さに騙されず、ユーモアの陰に隠れた真実を見抜くと、思わず吹き出してしまう場面もある。読むたびに『自分の老い、どう向き合うべきか』と考えさせられる。 (45歳 たんぽぽ)

読書初心者にもおすすめの入口作。難解な哲学用語なしで、老いと記憶の距離感を丁寧に描く短編だ。登場人物の思いが短い言葉に集約され、読み進めるうちに自分の体温や時間の感覚が近づいてくる。文のリズムも穏やかで読み疲れしにくく、段落ごとの余白が自分の心にもスペースを作る。難しく考えず、静かな余韻を味わってみてほしい。 (20歳 みみずく)

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