芥川 竜之介

きょう

分類番号:NDC 914(評論・随筆)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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凶という字が呼ぶ影
古典の深淵が今、あなたの手に

凶は人の内面に潜む闇を鋭く抉り出す短編。冷静な筆致が罪と欲望の境界をえぐり、赦しと罰の在り方を問う芥川の視線が読者を深く揺さぶる。密室の静寂と血の匂いが交錯し、心の変奏は倫理観を試す。

レビュー

短編ながら凶の一語が呼び水となり、読者の心をきゅっと引き寄せる。語りの距離感と緊張感が巧みに操られ、結末の余韻は長く舌の上に残る。時代背景と倫理の揺らぎを、鋭く、静かに浮き彫りにする名作。読後は自分の解釈を組み立てる楽しさがあり、初心者には難しさもあるが、深読みの醍醐味が際立つ。短い語りの背後に社会風刺の層が薄くも厚く重ねられ、声のトーンを選ぶ読者次第で解釈が大きく揺れる。 (28歳 風見鶏)

芥川にしては珍しく、謎解きと笑いの距離感が心地よく揺れる一篇。登場人物の皮肉な台詞が軽妙で、推理を教科書通りに進ませないのが新鮮だ。結末の影は薄くなく、冷静さの下に人間の愚かさをぽつりと照らす。読み終えたとき、我に返る前に笑いと震えが交互に襲ってくる。ユーモアと凄味のバランスが絶妙で、一度読めば友人にも薦めたくなる。 (33歳 笑劇王)

はじめて芥川を読む人へ。凶は短いながら緊張が連続する物語で、登場人物の心の動きが丁寧に描かれています。難解さよりも雰囲気を楽しむタイプ。読み進めるうちに、善悪って何だろうと自分事として考えさせられるでしょう。まずは気楽に読んで、もう一度じっくり味わうと良いです。章の区切りも読みやすく、語彙は難しく感じても意味はつかみやすい。難しく考えず、文章のリズムを楽しんでください。 (22歳 はじめちゃん)

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