蜜柑

芥川 竜之介

みかん

分類番号:NDC 913(小説・物語)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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蜜柑の果皮に宿る温度と孤独の余韻
静かな情念が時代を結ぶ短編の息吹

蜜柑は貧しくも温かな人情を描く芥川の短編。幼い娘と父の微妙な距離感が、ひと口の甘酸っぱさによって結ばれる。現代に蘇る日本文学の美。書籍化にふさわしい装丁と余韻を残す名作。読み手の心に甘くほろ苦い思いを残す短編の決定版。

レビュー

蜜柑の枝葉と暑さの描写が、遠い夏の記憶を静かに呼び起こす。語り口は簡潔で、日常の瞬間に潜む愛情の機微を丁寧に拾い上げる。何気ない会話の中にこそ真実が光ると気づき、切なく温かな余韻が胸を打つ。短編の力強さを肌で感じられる一冊だ。 (28歳 みかん愛好者)

ユーモアと苦味が同居する、機知に富んだ短編。蜜柑という日常の果実が、登場人物の距離感を鋭く切り取り、皮をむくように心の厚さを露わにする。毒舌にはならず、ほろ苦い笑いを誘い、読み手をクスリとさせつつ深く考えさせる。軽やかなのに味わい深い一冊。 (34歳 短編マニア)

読書初心者の私でもすんなり入れた一冊。日常の一コマが光る素朴さが魅力で、難解な比喩よりも言葉の重さが伝わる。短い話の中に温かさと鋭さが共存し、読み終えたときに小さな満足感が残る。初めの一冊としてもおすすめです。 (22歳 初心者の友)

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