入社の辞

夏目 漱石

にゅうしゃのじ

分類番号:NDC 914(評論・随筆)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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漱石が紡ぐ自己と組織の距離を静かな筆致で見つめる一冊
入社の辞が照らす不安と覚悟の原点

明治の企業社会を風刺と洞察で描く成長の記。入社の辞をめぐる若者と周囲の人々の葛藤が、現代にも通じる組織の本質を浮き彫りにする。古典的な筆致で現代の組織論を問い直す静かな名作。今もなお私たちに組織の在り方を問いかける力量を秘めている。

レビュー

『入社の辞』は、就職活動と新社会人の戸惑いを、漱石らしい皮肉とユーモアで描く短編だ。入社式の風景を通じ、同僚や上司の期待と自分の意志がぶつかる瞬間が静かに響く。古典の視点が現代の新人にも新鮮な示唆を投げかける一冊。読み終えると、自分の就職観がふっと見直され、日常のちょっとした場面にも意味が宿る気がしてくる。 (29歳 しらたま)

『入社の辞』は、入社式という儀式を舞台に、先輩の説教と新入社員の小さな逆説を軽やかにからかう。地味な日常の会話が、実は社会の型を露骨に描く鏡だったと気づく瞬間が楽しい。読後、つい職場の挨拶が一段と面白く見えるようになる。漱石の鋭い観察が、現実の新人にとっても“場をわきまえる力”の練習になる。とくに新社会人の緊張感を笑い飛ばす筆致が心地よい。 (34歳 くろねこ)

読書初心者の私にも読みやすく感じた『入社の辞』。難しく思える漱石の言葉は、登場人物の気持ちの動きがはっきりしていて、会話のリズムも心地よい。就職の不安や初めての職場の雰囲気が、身近な体験として想像でき、読み進むうちに自分の気持ちを探るヒントになる。初心者にも優しく、読み終えたときの達成感が大きい一冊です。 (21歳 みずたま)

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