わが愛好する言葉が孤独の夜を照らす灯となる
太宰治が選ぶ言葉の深淵をそっと辿る一冊
太宰治の鋭い視線と温かな筆致が織りなす言葉の世界を集約。日々のささやきから文学の大いなる問いまで、言葉を愛する人に贈る珠玉の選集。読者は自らの言葉と静かに対話を始めるだろう。言葉の喜びも苦悩も、この一冊は静かに照らし出す。
レビュー
太宰治の言葉愛が手招きする一冊。日常のささいな語の揺れを、彼は詩の光で照らし出す。読み進むほど言葉の重さと軽さが同時に胸を打ち、ひとつの言葉が新しい世界観を開く瞬間に立ち会える。言葉の名残を辿っていると、作家自身の孤独や日々の機微にも優しく触れられる気がして、読者としての私も言葉への敬意を新たにする。 (35歳 あかね)
太宰の言葉遊びが、私の読書の緊張を解く小さなジョークみたいに次々現れる。読み進むたびに『この語は使いどころ?』と自問するうちに笑いが漏れ、同時に語感のリズムが耳に心地よく残る。太宰の冷静な観察とユーモラスな切口が、難解さを感じさせずに語彙の楽しさを教えてくれる。言葉の宴を軽やかに誘う一冊。 (28歳 たけし)
太宰初心者にも優しい一冊。難解さより言葉への愛と日常の機微が素直に伝わり、短編の連なるリズムで読み進めやすい。言葉の温度を感じつつ、入門書として自然に読書の入口が開く。図書室の静けさにも合う、初心者向けの導入として丁寧。読後には次の太宰にも挑戦したくなる、実践的なおすすめ入門書だ。 (16歳 ひよこ)