あとがき〔『いづこへ』〕

坂口 安吾

あとがき(『いずこへ』)

分類番号:NDC 914(評論・随筆)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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坂口安吾の筆が夜の闇を照らすあとがきの力

だからこそいづこへと続く安吾のあとがきは、戦後の倫理と文学の行方を鋭く問う。時代の断層を見つめる筆致は読者の胸に静かな衝撃を残す。歴史と自己の闘いを問い直す鋭い視点は、読後に考えるべき課題を静かに提示する。

レビュー

あとがきという小さな箱の中に、安吾の思想の断層が現れる。戦後の混乱を単なる記録にせず、問いとして引き延ばす筆致が新鮮だ。いづこへという迷いを、読者とともに追いかけさせる力がある。過去と現在をつなぐ鋭い視線が、日常の言葉の中に潜む深さを浮かび上がらせる。章立て以上に静かな驚きをくれる一冊。 (28歳 好奇心)

このあとがきを読んで、私はつい声を出して笑ってしまった。安吾は難解な問いをあえて笑いの一歩手前でつなぐ。いづこへの返答を求めつつ、結論を強制しない余裕が、むしろユーモラスだ。読書仲間と話すときも、難解さを肩の力を抜いて受け止めるコツを教えてくれる。読み手の想像力を試すようで、でもその遊び心が楽しい。 (34歳 笑猫)

はじめて安吾に触れる人にもやさしい入口となるあとがきだ。難しい語が出てきても、著者の揺らぐ心情を丁寧に追えば理解が進む。いづこへという問いが、自分の日常とつながっていくのを感じられる。語り口の静かな力があるので、読書初心者でも安心して読み進められる。 (22歳 初心者)

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