私は海をだきしめてゐたい

坂口 安吾

わたしはうみをだきしめていたい

分類番号:NDC 913(小説・物語)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
※青空文庫へリンク

海を抱きしめたいという衝動と孤独を坂口安吾は静かに照らす
その光は昭和の風を越え読者を深い海へと誘う

戦後の孤絶と欲望を鋭く見つめる海への衝動。自我と世界の距離を問う筆致が静かな衝撃を残す。読者を深層へと誘う坂口安吾の新たな境地を提示する一篇。読書後も心に残る海の匂いと孤影を呼び起こす。

レビュー

海をだきしめてゐたいという題名が心を掴む。坂口安吾の鋭い比喩と硬質な文体は戦後の虚無と欲望を胸に投げかけ、読者の呼吸を乱す。海風のような静かな怒りがページ端に寄り、内面のねじれを素直に照らしてくれる。読み進めるほど孤独と共鳴する夜が長くなる。 (28歳 風見鶏)

安吾の海は真面目なのにどこか抜けていて、笑いをこっそり混ぜてくる。難解な比喩が連続するのに、ついつい一言ツッコんでしまう。読み終えると海辺を歩きたくなる衝動と、なぜか落書きしたくなる余白が心に残る。大人の教科書より、ちょっとおもしろい人生講座だ。 (34歳 お茶会の猫)

初読の私にも手が届くよう、言葉の流れを丁寧に追える一冊だった。難しさはあるが、要点をかみ砕けば海と自分の距離が少しずつ見えてくる。最初は戸惑ったが、頁をめくるほど理解が深まり、読書初心者にも優しく映る。 (19歳 初心者太郎)

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