親が捨てられる世相

坂口 安吾

おやがすてられるせそう

分類番号:NDC 914(評論・随筆)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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現代社会の影を鋭く見つめる視線が、親と世間の断絶を浮き彫りにする
坂口安吾の筆が放つ社会批評の金字塔として刊行

親が捨てられる世相は、戦後の家族像と倫理の境界を鋭く浮かび上がらせる坂口安吾の評論集。現代の親子関係を見つめ直す鋭い視座と痛烈な皮肉が読む者を誘う。時代を超える鋭さと洞察が凝縮された一冊。

レビュー

本書は戦後の家族と社会の断裂を鋭く掘り下げ、親が捨てられる世相を冷徹に描く。捨てる側と捨てられる側の心理を並べて照らし出す筆致は鋭く、時代の闇を露わにするたびに自分の倫理観まで揺さぶられる。読み進むほど現代にも通じる普遍の痛みが浮かび上がり、短編の連作が一気に心の地層を掘り返す。 (28歳 本の虫)

安吾の辛口な観察を、笑いへと転じるユーモラスな筆致が光る。一方で、読者の倫理の揺れを皮肉たっぷりの比喩で表現する場面が多く、独特のリズムが読みやすさにも寄与している。それでも、深さを知る著者の筆力に惹きつけられ、読み手は偏見を再評価する機会を得る。 (34歳 皮肉屋)

初読者にも配慮した導入の組み立てと、親と世間の関係を丁寧に追う筆致が魅力。難解な語彙はあるが、各章ごとに要点が整理され、時代背景の説明もやさしく、読み進めるうち自分事として捉えやすくなる。さらに、初めてでも新しい発見を重ねられる余白が心地よい。 (18歳 初心者)

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