黒谷村

坂口 安吾

くろたにむら

分類番号:NDC 913(小説・物語)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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黒谷村を舞台に戦後の闇を鋭くえぐる筆致
坂口安吾の視線が孤独と真理へ挑む

戦時下の闇と人間の業を鋭く描く坂口安吾の傑作短編。黒谷村に潜む欲望と孤独が村人の倫理を試す。読後に重い余韻が残る衝撃の一冊。社会批判と人間心理の複層を緊密な筆致で組み立て、読者に倫理と欲望の境界を問いかける。

レビュー

黒谷村は戦後の闇と人間の孤独を、静かな筆致で鋭くえぐる短編集だ。村の景色は朽ちた美学のように立ち、登場人物の欲望と挫折が静かに渦巻く。安吾の視点は皮肉と哀しみを混ぜ、読者の心に鋭い印象を残す。読み進めるほど新しい発見があり、現代にも通じる孤立の感覚を強く感じられる。一冊としての完成度が高く、印象が長く心に残る。 (28歳 チェリー)

黒谷村を読み進めると、闇の中の登場人物が私のコーヒータイムにまで顔を出すようで、思わず吹き出しそうになる。風景と心情の描写が長く漂い、状況が二転三転するたび頭がぐらりと揺れる。安吾は静かに笑いを刺してくる、そんな不思議な体験だった。短くても強い余韻が残る。 (32歳 ねこねこ)

初めての読書でも手が出せる、一冊の入口として優しい安吾。難解さはあるが章ごとに区切られており、ひとつずつ味われば理解が深まる。語り口は落ち着いており、読み終えると静かな満足感が残る。路地裏の静寂が頭の中で反響する、そんな一冊です。 (19歳 初心者さん)

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