宮沢賢治全集刊行に際して
みやざわけんじぜんしゅうかんこうにさいして
分類番号:NDC 914(評論・随筆)
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宮沢賢治全集刊行に際して、中原中也が編者として捉えた鋭く温かな視線
賢治の世界を現代へとつなぐ、一冊の灯となる
宮沢賢治全集刊行を機に、中也が賢治の詩と自然観を読み解く論考。孤高の筆致が生む静謐と力を現代へとつなぐ鍵となる一冊。賢治の幻想と現実が響き合う、知と感性の結晶である。読者へ新たな視座を開く力作。
レビュー
宮沢賢治全集刊行に際して――中原中也の筆致は、散逸しがちな言葉をひとまとまりに再編成する。童話と詩の境界を行き来し、賢治の世界観を現代へ手渡す編者の熱情に胸が熱くなる。新旧の声が響き合う、静かな宇宙案内書だ。 編刊の構想と版の選択に、賢治の声が現代語とどう対話するかを丁寧に描き、読み手の想像力をゆさぶる。 賢治の声がやさしく耳元で鳴り、初読にも温かい発見をくれる。 (28歳 星影)
全集刊行に際して、賢治の宇宙をコーヒー一杯で語る洒落が増えた気がする。中原中也の鋭い視点も鋭いが、賢治の句読点が現代語と戯れる場面は思わず吹き出す。難解さの向こうに、読み手が楽しく登山できる滑らかな道がある。 ユーモアの余白が、専門用語の壁を崩し、賢治の世界を肩の力を抜いた視線で覗かせてくれる。 賢治の声がやさしく耳元で鳴り、初読にも温かい発見をくれる。 (34歳 笑子)
読書初心者にも手渡す勇気をくれる全集刊行。難解な語彙を難しく感じさせず、賢治の物語と詩をゆっくり噛み砕く導入が丁寧だ。中原中也の案内役が、初めての一冊として最適な入口を提供してくれる。 読み方の手引きや、絵解き要素を添える現代的な編成が、初読者の戸惑いを和らげ、段階的な理解へと導く。安心感をくれる。 (19歳 はつよみ)