逝ける辻野君が導く夜の旋律
中原中也の詩が心の奥を鋭く穿つ
辻野君の死を通じ時代の痛みと若者の情熱が交錯する。中原中也の鋭い筆致が喪失と希望を照らし、逝ける辻野君の旅路を時代を越えて鮮やかに描く詩集の決定版。古い語法と現代の孤独を織り交ぜ読者の胸に新たな共振を呼び起こす。
レビュー
死と孤独、若さの痛みを、短い詩の連なりで鋭く切り出す一冊。辻野君の視線は冷静だが感情は深く、行間に潜む痛みを読む者に投げかける。読み進むほど引き込まれ、言葉の音色に体温が戻ってくる。現代の私たちにも響く孤絶の感触が、一行ごとに音楽のように流れ込む。辻野君という呼吸をたどるたび、読者は自分の心の冷えた場所をのぞかれ、あたたかな火を探す旅に誘われる。 (28歳 風詩)
中也の死生観が、まるで私の部屋の隅に潜む猫と会話しているようにくる。辻野君の冷静な視線が、私のスマホの通知音を一瞬止め、生活の意味をクスリと揶揄する。詩集を読んだ後は、眠りの前に風呂場を解くように心を緩めて、笑いをこらえる余裕を探す。この本、勝手に人生講座風味だけど、結局は孤独と向き合う教科書かもね。 (32歳 笑楽)
初めての詩集という私にも優しく寄り添う作りではないけれど、言葉のリズムがとても耳に心地よい。難しい比喩もあるが、意味を一度味わってから段落ごとに戻すと新しい発見が生まれる。焦らず一篇ずつ、気軽に読書体験を広げてみてほしい。短い詩でも、気づきをのせると心の地図が少しずつ広がる。図書館で見つけるといいよ。迷わず本棚から取り出して、ひとつずつ味わって。 (18歳 ぴよこ)