きりしとほろ上人伝

芥川 竜之介

きりしとほろしょうにんでん

分類番号:NDC 913(小説・物語)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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芥川龍之介の筆致が織りなす静謐と鋭さの極致
読む者を時代と心の奥へ静かに導く一冊

江戸の街角に生きる人々の微かな欲望と孤独を、冷徹な視線と温かな筆致で浮き彫りにする名作を収録した一冊。時代を越える普遍の叫びと諧謔が絡み合う。読み終えたとき、深く静かな余韻が胸に残る名作。

レビュー

きりしとほろ上人伝は、現世と修行の境界を微妙にすり替える芥川の筆致が光る短編。淡々と語られる物語の中に、欲望と救済の狭間が静かに揺れ、読み手の想像力を引き込む。読後、現実と寓話の境界が少し溶ける感覚が残る。読み進むうち、語り口の冷静さと諧謔の気配が対位で現れ、全体のリズムが心地よい。作品を読み切ると、現代人の孤独と救済の模索にも重なる示唆が胸に残る。 (28歳 風来坊)

きりしとほろ上人伝は、芥川の鋭い観察と軽妙な語りの組み合わせが光る一冊。仏教話題を難しくせず、登場人物のやりとりが軽快で思わず笑える場面もある。皮肉と教訓が程よく混ざり、読みやすさと奥深さのバランスが絶妙。難解さを遠ざけつつ、核心には鋭さを忘れない筆致だ。とはいえ、難解さに近づくと苦笑いも混じる。難しくても、要点は伝わる。ユーモアは教養のスパイスになる、そんな読み味。 (34歳 笑いの旅人)

読書初心者の友だちに勧めたい一冊。長い解説もなく、語りはシンプルで、場面描写を追うだけで物語の核に近づける。難解と思われがちな仏教の話題も、登場人物の行動と対話で理解でき、読後には古典の力強さを実感できる。分量も手頃で、辞書を引くより先に物語のリズムを楽しめる点も初心者向け。安心して進められる。 (21歳 初心者トミー)

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