静謐の声が画筆と詩を結ぶ帯の風景
夏目漱石と子規が映す時代の痕跡
夏目漱石が紡ぐ子規の画は、筆と心の交わりを辿る旅である。絵と言葉が互いを照らし、近代日本の孤高と強さを静かに浮き彫りにする。画家としての子規の視線を探ると、漱石の距離感と敬虔さが、時代を越える美の転写として立ち現れる。
レビュー
夏目漱石の筆致で綴られる『子規の画』は、俳句と絵画の境界を静かに越える旅のようだ。墨の香り、画布の手触り、日常の風景が絵として立ち上がり、読者の感覚を丁寧に研ぎ澄ませる。言葉と絵の共鳴が心に深く残る一冊。 (32歳 さや)
この本、絵の話なのに字が多いのが新鮮すぎ。漱石先生が子規の画風を『こうすれば伝わるかも』と試行錯誤する姿が浮かび、思わずクスリと笑ってしまう。難しくはないが、楽しむには余白が大事だと気づかせてくれる一冊。 (24歳 たけ)
読書初心者にもおすすめ。短い文と絵の話が交互に出てくるので進みが早い。難解な言葉を避け、絵と筆のリズムを追えば、漱石と子規の世界が肩の力を抜いて広がっていく。ゆっくり味わうといい一冊。 (40歳 りん)