静かな抗議が時代を走る
菊池寛の筆が紡ぐ不屈の声
菊池寛の筆致が冴えるある抗議書は社会の矛盾を鋭く斬り、読者に倫理と責任を問いかける。時代を越えて響く力強い抗議の声と人間の矜持が交差する名作。現代にも通じる普遍的な問いを投げかける構成が光る。必読の一冊。
レビュー
古い文体の中にも現代に刺さる抗議の技が息づく一冊。菊池寛は論点を丁寧に組み立て、読者の思考をそっと掘り起こす巧みを見せる。社会情勢の描写は緻密で、主張と証拠の結びつきが納得感を高め、読者を自分の意見へと導く。読み終えると抗議の本質を再考させられる、読み応えのある名著だ。 (28歳 風見)
抗議書なのに、筆致が軽妙で思わずニヤリとする箇所が多い。菊池寛は難しい論を冗談混じりの比喩と的確な証拠で説き、笑いと考察のバランスが絶妙。難解さに惑わされても、段落ごとに要点が整理されているので読み進めやすい。最後までクスリとさせられる一冊だ。 (35歳 笑楽)
読書初心者にもおすすめの入り口的な一冊。難解な語彙はあるが、章ごとに要点が整理され、要点メモの取り方のヒントにもなる。最初は流れをつかむ程度で十分。慣れると段落ごとの論証が見え、抗議の論理が自然と身についてくる。 (22歳 まるっこ)