途上

谷崎 潤一郎

とじょう

分類番号:NDC 913(小説・物語)

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オリジナル版

原本そのままの文章です。
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途上が描くのは美と欲の静かな交差点
時代を超える孤独の記憶へ読者を誘う長い旅路

途上は旅路で交差する欲望と孤独を緻密に描く短編の集大成。耽美と倫理を鋭くえぐる谷崎潤一郎の筆致が、読者を静かな余韻へ誘う名作集。孤独と欲望の観察眼が冴える。

レビュー

途上は、美と欲望の境界を繊細に照らす珠玉の短編集。谷崎の筆致は静かな情熱と緊張感を共存させ、日常の奥に潜む孤独と欲望を丁寧に浮かび上がらせる。短編同士が呼応し、全体は古色蒼然とした絵巻のように揺らぐ。読後は深い余韻が残り、時代の匂いと美学が静かに交差する。 (28歳 さざ波)

途上は谷崎の美学がスパイスのように効いた不思議な笑いを生む。言葉は優美だが、登場人物の内なる葛藤がときに滑稽さを帯び、思わずくすりと笑える場面もある。知的な余韻と、ほんのりコメディの息吹が同居する二律背反が魅力だ。 (33歳 風見鶏)

読書初心者にも向く、短編ごとに完結する読みやすさが魅力。難解さを意識せず、登場人物の感情の動きを追えば十分楽しめる。過度な難語より情感と人間関係の描写に集中できる一冊だ。 (19歳 はじめ)

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