二月堂の夕

谷崎 潤一郎

にがつどうのゆう

分類番号:NDC 913(小説・物語)

ブラウザで読む

(別ウィンドウが開きます)
オリジナル版

原本そのままの文章です。
※青空文庫へリンク

奈良の夕暮れを背景に静寂と欲望が重なる瞬間の余韻を紡ぐ一冊
谷崎潤一郎の筆致が放つ鋭い感性と美の迷宮へ読者を誘う

奈良の二月堂を背景に、記憶と孤独が交錯する夜を描く谷崎潤一郎の短編。過去と現在が静かに響き合い、読者の胸に深い余韻を残す名作。筆致は軽やかで、微妙な心理描写が北風の夜を染み入るように心を揺さぶる。

レビュー

二月堂の夕は、雨上がりの奈良の風景に沈む光と影の対話が印象的だ。谷崎潤一郎の官能的な描写が静かな緊張を生み、登場人物の心のすれ違いが夕陽とともに深く広がる。短編ながら余韻は長く、読後には自分の影まで伸びる気がする。 (28歳 しずか)

二月堂の夕を読み始めると、奈良の風と影が笑いを封じる。谷崎の美しい比喩が恋の駆け引きをぐっと大人の距離で描くのに、時折シュールなユーモアが混ざって思わず吹き出す。文体は優雅で読み進むほど心のツボをくすぐられ、読書慣れしていない人にも楽しみ方のヒントが見えてくる。 (34歳 たけし)

読書初心者にもおすすめの一冊。短編の連なるリズムが読みやすく、夕暮れの奈良と人の心の微妙な揺れが、言葉のウエイトを軽く運ぶ。難解さより美の呼吸を味わえる入門編として、静かな余韻をゆっくり長く楽しめます。初めて谷崎を手に取る方には、過剰さのない美意識の世界へ導く優しい入口として心に残るはず。 (22歳 さくら)

谷崎 潤一郎の人気作品